渋草焼 マグカップ

飛騨高山というところは、名物の多い町だと思う。飛騨牛なんぞは比較的最近名が知られてきたけれど、その他にもおいしいものやアート系のものがひっそり長く育てられている。

私が昔から憧れてきたものの一つに、渋草焼がある。特に芳国舎の磁器は値段が張るので自分で買うものとは何年も思っていなかった。しかし、誰も贈ってくれる人もなく、それなりに年に1つや2つは買える余裕もできたので、昨年からポツリ、ポツリと手に入れるようになった。
写真は黄ザクロ(右)と染赤唐草のマグカップ(小)。ひとつひとつ手で丁寧に絵付けしてあり、その繊細で大胆なデザインは、伝統を踏襲しつつモダンでもあり、高山の人の美的センスの高さを控えめに主張している。地の白は本当に美しい透き通るような白で、うっすら青い光を放っているようにも見える。
ディテールはこちら。

これでいただくコーヒーは、安い豆(マグカップがお高いので豆はしばらく安いのしか買えない)でも、特別においしく感じる。
ちなみに芳国舎の磁器は高山の芳国舎でしか購入できない。百貨店へ下ろすのは何年も前にストップしたとか。
ホームページはこちら 飛騨高山の陶磁器・渋草焼の販売【芳国舎】
こちらから選んで購入することもできるけれど、手作りで一つ一つ表情が微妙に違うのと、このカタログに載っていない作品もたくさんあるので、可能であれば高山の店を訪れて、じっくり嬉しく迷いながら選ぶのがおすすめ。お店で買ったものは頼めば宅配便で送ってくれる。高価なものなので、帰りの道中で壊れたりしないかハラハラする気の小さい私のような人には有難い。