置いて行かれた

りかちゃんと女性ばかりの宴会のようなところにいた。集団行動が苦手なわたしも、協調的にと努力して早く帰りたいのを我慢して歓談に加わっていた。ふと気がつくとみんなが席を立ち始めた。この宴会場は複数部屋があり、もしかして次の間に場所を移すのかな、と少し混乱した私はりかちゃんに、「ねえ、これでおひらきかな、帰っていいの?」と問いかけるも、彼女はうっすら不可解な微笑を見せてそのまま先に行ってしまった。私はとりあえず席に置いてあった手荷物を持ち、階下へりかちゃんを追うようにおりたのだが、なんと彼女は先に帰ってしまったようだった。
りかちゃんの車で一緒に来たのに、帰りの足がなくなってしまった!あっけにとられている私をみて数人の女性が慰めてくれたが、腹の虫のおさまらない私はりかちゃんに電話をして問いただそうと思ったところで、「ああ、私とりかちゃんは数年前から疎遠になっていたんだっけ」と気付いた。そういえば気が付けば宴会場にいたけど、二人で一緒にきた記憶はない。――そこで目が覚めた。