ステロイド皮膚症 − 快方に

一生騙し騙し付き合っていかなきゃいけないのかと、考えると暗い気持ちになっていたステロイド皮膚症が、ここ数週間で急な快方に向かいつつある。この皮膚症に悩んでいる人は少なくないと思われるが、参考になれば幸い、ここに私の(荒)治療法をまとめてみる。

ステロイド皮膚症に至った経緯:まつ毛を増やすといわれる米国製の美容液を塗っていたら瞼や目がかゆくなり眼科へ。そこで何の説明もなく(ステロイド剤であることも、その恐ろしい副作用も、適切な塗布の方法も)軟膏を処方され、結果両まぶたが皮膚症となる。

治療ステージ1:皮膚科へ行き、初めてステロイドが原因の皮膚症であることがわかる。そこで「急にステロイド塗布をやめると、症状がひどくなるので、徐々に抜いていこう」という医師の指示のもと、ステロイド剤とワセリンをそれぞれ10:0で3日、5:5で1週間、1:5で1週間、1:9で2週間、そして0:10で治るまで、と始める。ところが毎週来いと言われたのに3週目で医者へ行くのをやめ、ワセリン100%の塗布も数日でやめてしまった。もともとステロイド皮膚症と診断される前は、1週間に1度くらいの頻度でステロイド剤を塗っていたものが、医者に通うようになってからほぼ毎日、濃度の差こそあれ、塗るようになったため、症状が悪化。結局3日に1度塗らないとならないようになる。−−−失敗。

治療ステージ2:「脱軟」や「脱ステ」をネットで知り、自分なりに試してみるが、結局、症状が一目から隠れた体の一部ではなく、顔の真ん中にあるわけで、脱ステ中のひどい状態をそのまま放置しておくわけにもいかず、(筆者は女性)これも失敗に終わる。

治療ステージ3:皮膚症とは関係なく使っていた、ポーラのザ・フォームというフォーム状のマッサージ・パック剤があり、これまでは皮膚症のでている目の周りを避けて使っていたが、ある時間違えて目の周りにも塗ってしまう。若干の、ひりひりする刺激を感じたもののそのままにし、通常通り洗顔し、化粧水で肌をととのえた。この後、2日間非常に目の周りの調子がよく、しかし3日目にはまだ症状が戻り始めた。ただ、この調子のよかった期間に、何か感じるものがあり、1週間後、今度は目の周りのみにザ・フォームを使う。洗顔後、化粧水のみではひりひり感が消えないため、ワセリンを厚く塗り就寝。そして、就寝前にワセリンを厚く塗り、早朝は薄めに塗り、ということを繰り返して2週間。この間、ステロイド剤は全く使っていない。以前は3日使わないとサイの皮膚のようにカサカサして赤黒くなった肌が、ほんのりピンクになりこそはすれ、確実に快方に向かっている。かゆみは以前ほど強くはないがまだあるため、なるべく掻かないように我慢している。ワセリンを厚く塗ることで、掻こうとして触った途端にぬるりとし、「ああ、掻いちゃだめだ」と自分に言い聞かせている。

この快方ぶりからするとあと1〜2週間でほぼ完治するのではないかと感じている。正直、本当は何が決め手になったのかはわからない。ザ・フォームはパックなので、肌の老廃物と一緒にステロイドも吸い出してくれたのか、と最初は考えたが、さて、そんな都合よくいくものだろうか。また、数ヶ月前からローズヒップティーを毎朝飲んでいることも作用していないか。それに梅雨に入って空気が湿っているのも一助になったのかもしれない。

いずれにしても、一生つきあっていくのかと思われたこの皮膚症とも、別れの時期が着実に近づいている。